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日本流の不動産投資を捨て、世界に通用する市場を

2011.11.18

アメリカのいくつかの大学には不動産学部があります。不動産は、学問としては決してメジャーではないものの、大学の学部としての人気はかなり高いようですだいぶ昔の話になりますが、南カリフォルニア大学の不動産学部に通うアメリカ人の友人までも覚えていますが、アメリカの不動産学部のカリキュラムのほとんどはファイナンスの科目なのです。アメリカでは、不動産学部でファイナンスを学んだ生徒が、やがて不動産投資のビジネスを手掛けるのですから金融に強いわけです。

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なかには、もう少し金融の勉強をしてから不動産ビジネスを始めたいといって、証券会社や銀行にいったん就職する者もいます。そこでキャリアを磨いてから不動産投資の専門家になるコースです。日本にもいくつかの大学に不動産学部が設けられていますが、ファイナンスを教えられる先生がいるとは思えません。それに、銀行や証券会社を辞めた人が不動産会社に移ることも考えられません。もちろん、ファイナンスの知識が不動産に生かせるという土壌もありません。これらの違いが、そのまま日米の不動産投資ビジネスのギャップとしていまだに残っているのです。アメリカの不動産投資信託(REIT)のパフォーマンスは、そのデータの蓄積によって他の代表的な金融商品と容易に比較することができます。不動産投資が金融ビジネスとして認知されるためには、こういった金融商品としての市民権を獲得する必要があります。アメリカでは、不動産は既に投資商品としての市民権を得ていますが、日本はまだこれからです。そのためには、不動産投資も金融と同じく有期限の投資だという認識が必要です。いままでのように、不動産は孫の代まで永久に持ち続けるものだという間違った認識を捨てて、あくまで10年程度の投資期間のなかでパフォーマンスを競う投資対象だと考えるべきです。そして、もっとたくさんの金融に精通した不動産プレーヤーを育てるべきです。これからは、日本流の不動産投資を捨てて、世界に通用する不動産投資市場を我々が築いていかなければならないのですから。