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日本の家は、日本の道より危険です

2011.10.14

一生のうち最もお世話になる道具は何でしょうか。家だと思います。包丁。火。クルマ。道具をナメたら、牙をむきます。まさに「急須猫をかむ」といったところ。え?ホントは、「窮鼠猫をかむ」ですね。失礼しました。2003年のデータを見てみましょう。窒息、転倒、溺死などの家庭内事故死。その人数は1万1290人。いっぽう交通事故死は1万913人。しかも65歳以上の場合、交通事故死のおよそ2倍の人数が亡くなっています。モチをつまらせて窒息。これは住まいとは関係のない事故ですが、住まいに起因する事故も頻発しているのです。まず、家の危険性を生活者が認識していません。そして新築時、それを踏まえた設計施工がおこなわれていないのです。今後、作り手と住まい手で、この住害に関する啓蒙の必要があるでしょう。そもそも現行の建築基準法じたい、高齢化社会に適合していないという側面があるのです。現代の家は高齢者に冷たい家です。狭い廊下。多い段差。家庭内事故の発生は寝たきり老人の増加につながります。寝たきりと呼んでいますが、実態は寝かせきり老人です。肉体的、精神的、経済的。負担は増大して家族関係が壊れます。

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